〒210-0845川崎市川崎区渡田山王町15-8
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春先から特に気になってくるのが花粉症です。くしゃみ、鼻水、目のかゆみと、頭重感や全身倦怠感で、仕事や勉強がはかどらなくなる季節です。花粉の種類により、人によっては一年中花粉症という人もいます。最近では職場や家でもパソコンやスマホが普及して、肩凝りの人が増え、また猫背など、無理な姿勢で慢性的な肩こりに悩まされる事もあり、花粉症と肩凝りのダブルパンチで体の色んな所に反応が出るので、注意が必要です。使用するツボも花粉症と肩凝りで、同じものを使用する事が多いです。
肩井(けんせい)は、肩がこると自然に手がいくツボです。花粉症の人はたいていの人が、ここも凝っています。大体の場所を反対側の手の指で探っていき、押すとコリや痛みの強い所をコリの中心に向けて5秒位ゆっくり押していきます。
天柱(てんちゅう)や風池(ふうち)も同側の親指でゆっくりと押していきます。
手の三里(てのさんり)や曲池(きょくち)、四瀆(しとく)も反対側の親指で、ゆっくりと5秒ほど気持ち良い位の強さで押して下さい。鼻の通りが良くなります。
これらの場所にお灸をしても、花粉症や肩凝りが楽になります。普通のもぐさをすえても良いのですが、簡単にすえるには千年灸などを一か所につき1~2個すえると良いでしょう。裏紙をはがして火をつけたら、ツボに乗せるだけでお灸が出来るので、非常に便利です。
またお灸をすえる時はなるべくお風呂に入る時間から離してすえて下さい。お風呂の前後すぐは皮膚が柔らかくなっています。すえた箇所が水ぶくれになる事がありますので注意して下さい。
もしすえた跡が水ぶくれになったら、水ぶくれを破かないように注意して、バンドエイド等で患部をカバーして下さい。通常3~7日間位で治ります。
人それぞれ体格が違うように、つぼの位置には個人差があります。
人体図などで示してあるつぼの位置はあくまでも目安であり、おおよその場所を示したものと考えて下さい。実際臨床の現場ではこの基本になる場所の近くにある「生きたつぼ」を探して治療します。
生きたつぼには以下のような特徴があります。
1.周りの皮膚に比べて、カサついたり、ザラついたりして滑らかさがない。
2.皮膚の色がそこだけ白っぽかったり、赤かったり、または逆に黒っぽかったりしています。
3.他の場所に比べて、そこだけ冷えていたり、ほてっていたりする。
4.押してみると痛かったり、小さな硬いしこりがあったり、逆にそこだけ凹んでいたりする。
これらは生きたつぼの反応の一部です。鍼灸の臨床家はこのようにして生きたつぼを探して治療に使っているのです。
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