〒210-0845川崎市川崎区渡田山王町15-8
湘南ビル1F 県立川崎高校正門前
40代から50代にかけて多くみられる肩の痛みをいい、一般的には四十肩、五十肩と呼ばれています。正式には肩関節周囲炎といい、肩が重だるいような違和感で始まる事が多いようです。
症状が進むと、肩を動かすと激痛が走るようになる事もあります。炎症を起こしていて熱を持っている時は冷やした方が良いのですが、通常は温めた方が楽になる事が多いようです。
お風呂などで温めた後、痛くない範囲でなるべく動かしましょう。アイロン体操が効果的です。
中府(ちゅうふ)は鎖骨中央から指2本分下がった所にあるつぼで肩髃や雲門、肩井とともに肩関節周囲の痛みを取るのに効果があります。
肩髃(けんぐう)は腕を水平に上げると三角筋の中に出来る前後2つのくぼみのうち、前側のくぼみに位置し、このつぼは五十肩の治療によく使うつぼです。
雲門(うんもん)は鎖骨外端のすぐ下にあるくぼみにあり、肩の痛みを和らげ、腕の上げ下げが楽になるつぼです。
また背部では肩甲骨の付け根に位置する天髎(てんりょう)や大杼(だいじょ)、肺兪(はいゆ)なども硬くなった肩や肩甲骨の動きを回復させるのに効果的です。親指で気持ち良い位の強さを目安に5~10秒ほど皮膚に対して垂直に押して下さい。
手の三里(てのさんり)や曲池(きょくち)、四瀆(しとく)も反対側の親指で、ゆっくりと5秒ほど気持ち良い位の強さで押して下さい。または千年灸などを一か所につき1~2個すえると良いでしょう。裏紙をはがして火をつけたら、ツボに乗せるだけでお灸が出来るので、非常に便利です。
お灸をすえる時はなるべくお風呂に入る時間から離してすえて下さい。お風呂の前後すぐは皮膚が柔らかくなっています。すえた箇所が水ぶくれになる事がありますので注意して下さい。
もしすえた跡が水ぶくれになったら、水ぶくれを破かないように注意して、バンドエイド等で患部をカバーして下さい。通常3~7日間位で自然に治ります。
人それぞれ体格が違うように、つぼの位置には個人差があります。
人体図などで示してあるつぼの位置はあくまでも目安であり、おおよその場所を示したものと考えて下さい。実際臨床の現場ではこの基本になる場所の近くにある「生きたつぼ」を探して治療します。
生きたつぼには以下のような特徴があります。
1.周りの皮膚に比べて、カサついたり、ザラついたりして滑らかさがない。
2.皮膚の色がそこだけ白っぽかったり、赤かったり、または逆に黒っぽかったりしています。
3.他の場所に比べて、そこだけ冷えていたり、ほてっていたりする。
4.押してみると痛かったり、小さな硬いしこりがあったり、逆にそこだけ凹んでいたりする。
これらは生きたつぼの反応の一部です。鍼灸の臨床家はこのようにして生きたつぼを探して治療に使っているのです。
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